世界最速の17歳・桐生祥秀「目標は100m9秒台」 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Oriyama Toshimi

――狙う五輪はリオデジャネイロということになりますね。

「リオではちょうど20歳でいい感じですね。ただ、その前に10秒0台を出しておかなければいけないし、そうなるためにも10秒1台前半を出せるようにして。それからですね」

――200mはどうしますか。

「200mも高校記録(20秒57)は超えたいです。今の僕のベストが20秒70だけど、やっぱり遅い。100mの記録から考えれば20秒5くらいは出せると言われているので射程圏内だと思っています」

――勝負強さに自信は?

「たぶん、勝負強い方だと思います。中学の時の200mのベストは全中の決勝だったし、100mは高1でも高2でものベストは国体の決勝だった。決勝でしっかり結果を出せるというのは勝負強さのひとつだとも思うから、それを自信にして、シニアの選手に挑みたいです」

 桐生は例年好記録が出ている織田記念だけではなく、5月5日のゴールデングランプリ東京では9秒台の外国人選手とも戦う予定。

 高校3年になった「世界一速い17歳」の桐生。リオデジャネイロ五輪出場という目標へ向け、注目のスプリンターがシニアとのレースでどんな一歩を記すのか楽しみだ。

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