【東京マラソンへの道】中島彩「大会直前。絶対に忘れちゃいけないこと」 (2ページ目)

  • 中島 彩●文・写真 text & photo by Nakajima Aya

(上)今年の東京マラソンでは、トマトが給食で出されるんです!(下)東京マラソン限定の菓子パンもブースにあってパクリ (上)今年の東京マラソンでは、トマトが給食で出されるんです!(下)東京マラソン限定の菓子パンもブースにあってパクリ   ☆ ☆ ☆

●ゼッケンを受け取ってトマトを試食? 東京マラソンEXPO!

 都市型マラソン大会前の最大の楽しみ、それがマラソンEXPO! 東京ビッグサイトで開催中の『東京マラソンEXPO』は、ランナーのゼッケンの受け取りはもちろん、イベントやスポンサーブースでのサンプリングなど、ランナーでない方も楽しめるお祭りなのです。せっかくなので、先日行った『東京マラソンEXPO』の様子を紹介します!

 まずはゼッケンを受け取り、私の番号が【D72060】ということを知ります。「これが42.195キロを唯一ともに走ってくれる私のゼッケンか......」と感動。そしてスポンサーブースのあるエリアに移動すると、音楽がガンガンかかっていてお祭り状態! 会場内にフィニッシュゲートのレプリカがあったので、ゴールの瞬間をイメージしてみたり、ポーズを取ってみたりと、ひと時もカメラを離せません!

 また、ランナーに向けた食べ物や飲み物も豊富でした! 東京マラソン限定の菓子パンや、大会でも飲めるノンアルコールビールなど、ブースを回っているだけでお腹いっぱいに......。その中でも目に付いたサンプリングフードといえばトマト! なんと今回、トマトの給食があるのです! トマトのリコピンは、運動で溜まりやすい活性酸素を消去する作用があります。また、疲労軽減に効果があるという栄養素も含まれていて、もちろん水分たっぷりの野菜だから、水分補給も同時にできちゃう! 気づけば、3時間も『東京マラソンEXPO』に滞在していました!

  ☆ ☆ ☆

●大会2日前......まさかの「デブエット?」

 私はレース2日前から『カーボローディング』というものを始めます。カーボローディングとは、走るためのエネルギー源となるグリコーゲンを最大限、筋肉の中に蓄積するための特別な食事法なんです。レース中のガス欠(エネルギー不足)防止に有効とされていて、私はこの食事法で5時間走り切る身体を作ります。つまり、炭水化物をめちゃくちゃたくさん食べるんです!

 カーボローディングのために必要なのが、事前の食事制限。まず、レース6日前から3日前までの期間は、逆にグリコーゲン不足の身体を作ります。具体的には、炭水化物を抜くのです。ただ、たんぱく質や野菜をしっかり取って、筋肉量はキープ! その4日間で身体が「グリコーゲン不足」の状態になると、レース2日前からは炭水化物をガツ食い! これで、エネルギーが効率よく身体に貯蓄されるんです!

 私は月曜から木曜の4日間、脂の少ない鶏肉やサラダなどを食べていました。ラーメン店を見ると、「あぁ、食べたい......」と指をくわえていました(笑)。そして、金曜と土曜は、炭水化物をいつもの3倍は食べます。パスタや白米、ラーメンにパン。「そんな食べたら太る」と控えめにしてしまう普段とは一転。まさに「デブエット」。たくさん貯蓄しておかなければ、ゴールに到達できません!

 以前、猫ひろしさんとマラソンでご一緒した際、カステラを勧められました。糖分があり、腹もちもいいから、ランナーが前日や当日に食べると良いのだそうです! また、大会会場の近くのレストランでは、パスタパーティが開かれることもありますよ! パスタはゆっくりと体内に吸収されるので、血糖値を長い時間、一定に保つんだそうです。私はカーボローディングが大好き。ホテルの食べ放題ビュッフェで、絶対に元(もと)が取れるんです(笑)! 鍛え上げた身体で、大食い。至福の瞬間です。大会まで練習を頑張ったご褒美ですね!

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る