【箱根駅伝】日体大、日大...予選会突破校にもチャンスあり。本大会は波乱の予感 (2ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 藤田孝夫●写真 photo by Fujita Takao

 結局、前にいた本田と矢野は59分43秒と59分55秒で5位と6位に。福士も1時間00分で11秒14位に入る。15㎞過ぎまで一緒だった集団走組も、1年の勝亦佑太が1時間00分27秒で19位に入ったのを筆頭に、35位の中に5人全員が納まった。さらに途中で遅れた4人のうち2人が53位と60位となり、余裕を持って本戦出場を決めた。

「チーム11番目が1時間01分35秒だったのは1年生だからしかたないが、12番目が悪かったのはまだまだチームに力がないということ。それでも練習通りに確実に走る選手が増えてきたことで、チームの底上げはできていると思う。今日走らなかった中には11月の全日本大学駅伝のメンバーもいるし、このレースを見て『チャンスだ』と思っている者もいるはず。今日走った以外の選手は、明日はさっそく5000mと1万mのタイムトライアルをやります」(別府監督)

 かつては予選会から進んで箱根で3位になったこともある、と笑顔を見せた別府監督だが、本番については「キーポイントは1区と2区、そして上りと下りだが、うちは1、2区で爆発的にいけるわけではないので......。とにかく確実につないでいくしかないですね」と、慎重にかまえている。だが、前回19位に沈んだ屈辱を味わった選手たちの精神面での成長に手応えを感じている様子も漂わせていた。

 日体大と同様に本番でも快走が期待できそうなのが、7位通過ながら、ガンドゥ・ベンジャミンの57分47秒の快走もあって2年ぶりの出場を決めた日大だ。

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