東京パラリンピックで金、全米OPで優勝。国枝慎吾が振り返る1カ月。メダルの実感は「飛行機の中ですね」

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

――準々決勝後にウデ選手と「パリで会おうぜ」と話をされました。この先、次のパラリンピックも視野に入れたツアーということになるのでしょうか。

「パリ......は、グランドスラムの延長線上にあるのかなと今は思います。そこまで自分自身の気力と体力が続けばやるし、もしかしたらその前かもしれないし、ってところはやっぱり心のどこかにはありますね。と、まあいろいろと振り返っていますが、もう喜び切ったので、今はすごく冷静です。ある意味冷めてきました(笑)。気持ちは次に向かっていますよ」

―― なるほど、ありがとうございます。ところで、ユニクロさんから1億円の報奨金が出されると報道がありました。率直な思いはいかがですか?

「最初にお話をいただいたときはびっくりしましたね。これだけ評価していただけるのは大変うれしいことですし、光栄なことです。こうした前例を作ることで、これからパラリンピックを目指す選手たちにも夢が与えられる話だと思います。加えて、ユニクロが今回のパラリンピックを見て『スポーツビジネスとして成り立つ』と評価してくれたことが、すごくうれしく思いました。これからの僕たちの大きな力になっていくし、ユニクロの今後のパラスポーツ界へのサポート活動に対しても、何か協力できたらなという思いがより強くなりました」

―― 怒涛のツアーがひとまずひと段落しました。今、一番何がしたいですか?

「お蕎麦が食べたいですね! お寿司はこのあいだ買ってきてもらって食べたので。自宅の近くの蕎麦屋によく行っていたので、隔離期間が明けたらそこに行きたいな。あとは、温泉も行きたいですね」

―― お疲れのところ、ありがとうございました! さらなるご活躍を期待しています。

「ありがとうございました! 引き続き、応援よろしくお願いします」

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る