東京でメダル獲得を。車いすバスケ女子日本代表の課題が明確になった (5ページ目)

  • 斎藤寿子●取材・文・写真 text&photo by Saito Hisako

 では、残り半年で世界と勝負するステージから、勝利を挙げるステージへとチームを引き上げるためには、どうすればいいのか。答えは明確だ。シュート力の向上に尽きる。4試合のフィールドゴール成功率を見れば、それは一目瞭然だ。

<イギリス第1戦> 日本32.3% イギリス34.4%
<カナダ第1戦> 日本32.1% カナダ50%
<イギリス第2戦> 日本41.7% イギリス51.5%
<カナダ第2戦> 日本39.1% カナダ46.6%

 岩佐HCも、全4試合を通して「シュートの精度」を課題に掲げた。

「シュートまでもっていくことはできている。あとは、フィニッシュの精度を高めていくこと。ハードなゲーム展開の中、勝負どころで決め切る選手になっていかないといけない。そういう力は持っているが、波があるので、そこをもう一度精度を高めていきたい」

 本番まで残り半年。「半年しかない」と捉えるのか。「半年ある」と捉えるのか。いずれにしても時間は待ってはくれない。残された時間をどう過ごすか。東京パラリンピックでのメダルは、その先にある。

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