2019.12.14

車いすバスケ男子日本代表が
強豪国に勝利。東京パラで呪縛を解けるか

  • 斎藤寿子●取材・文・写真 text&photo by Saito Hisako

 一方、オーストラリア戦は、圧倒的な差をつけてリバウンドを制した。実は、第3クォーターまでは日本が28に対して、オーストラリアは22と、それほど差はなかった。ところが、勝負どころの第4クォーターで、日本が14ものリバウンド数を積み上げたのに対し、オーストラリアはわずかに6。この差が、日本の逆転劇を生み出した要因の一つとなったことは言うまでもない。

 その反面、2ケタ差での敗戦を喫した予選リーグでの韓国戦、3位決定戦でのイラン戦は、リバウンド数でも大きく差をあけられている。

日本31 韓国52
日本30 イラン42

 つまり、リバウンドが勝敗に大きく関わっていることがより鮮明となった。それが、日本が得た手応えであり、はっきりと見えた課題でもあった。

 今大会、日本は世界トップレベルの実力を兼ね備えたチームであることを証明してみせた。世界の強豪相手にも、勝つ可能性は十分にある。一方、「勝ち続ける」実力はまだ不足していることが露呈したことも事実だ。

 リオパラリンピック以降、常に成長し続けてきた及川ジャパン。さらに進化した姿で本番の東京パラリンピックを迎えるつもりだ。

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