2019.12.14

車いすバスケ男子日本代表が
強豪国に勝利。東京パラで呪縛を解けるか

  • 斎藤寿子●取材・文・写真 text&photo by Saito Hisako

 2004年アテネ大会からパラリンピックに出場し、チーム一の経験を持つ最年長の藤本でさえも「公式戦でオーストラリアに勝ったのは初めて」。そんな歴史的快挙を成し遂げた日本には、新たなストロングポイントができつつある。「リバウンド」だ。

 イラン戦とオーストラリア戦での、MWCCと今大会予選リーグのリバウンド数を比較してみたい。

 まずは、イラン戦。
<MWCC>日本31 イラン42
<AOC>日本29 イラン34

 そして、オーストラリア戦。
<MWCC>日本40 オーストラリア48
<AOC>日本42 オーストラリア28

 イラン戦では両大会でイランが上回っているものの、その差が歴然だったMWCCに比べて、今回のAOCでは差が縮まっている。とくに第1クォーターでのイランのオフェンスリバウンドはゼロと、日本は完全にペイントエリア内での攻防を制していたのだ。そして、リバウンドを取ったあとの攻守の切り替えの速さで得点を積み重ねていった日本に対し、イランはリバウンドよりも速攻を止めることに意識を置かざるを得なかった。まさに高さで上回るイランへの戦略勝ちだったと言える。