上山友裕は東京パラで有言実行に挑む「満員の会場で金メダルを獲る」 (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 伊藤真吾/X-1●写真 photo by Ito Shingo

 世界選手権では、予選で20歳のキム・ミンス(韓国)が最高得点を出し、世界記録を樹立。上山が「世界大会で初めて見た」というワン・シジュン(中国)は、予選を3位で通過して東京パラの出場枠を獲得するなど、ライバルたちは調子を上げてきていることが見て取れる。

 しかし、今季は上山も好調を維持する。4月のドバイの大会では国際大会で4年ぶりの優勝を果たし、続く5月のイタリアの大会で個人・ミックスともに銅メダルを獲得。世界選手権を終えた現在は、世界ランキング自己最高位の6位につけている(2019年8月現在)。

 来年の東京パラリンピックのパラアーチェリー競技の開幕日は、8月28日。この日は33回目の上山の誕生日だ。「すごいタイミングで誕生日を迎えるんですよね。会場でお祝いしてくれるかもしれへん」と笑う上山。日本のエースは"楽しむ"ことも忘れずに、自国開催の最高峰の舞台で頂点に挑む。


週刊ヤングジャンプ×Sportiva共同編集
「東京2020 パラリンピックジャンプ vol.3」
好評発売中!

上山友裕選手のインタビューも掲載。

詳しくはこちら>>

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る