2019.04.08

東京で初代パラリンピック王者へ。
パラバドミントンのトップクラス選手対談

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro(人物)photo by JPBF AFLO(競技)

―― トッププレーヤーのおふたりですが、お互いどこが長(た)けていると思いますか?

小倉 幸平さんは分析力がすごいです。車いすのセッティングを含め、他の選手が気づかない動きなど、よく見られているなって思います。遠征先で他国の選手を見た時に、「いままでと違う」という気づきが早いんですよ。私も、「幸平さんの目から見て、どうですかね?」って相談させてもらうことがあります。全部の手の内は明かしていないと思うんですけど(笑)。

小林 自分に支障が出ない程度には、共有しています(笑)。やっぱりチームブリヂストンなので。ふたりとも勝ちたいな、強くなりたいなというのがあって。

小倉 うんうん。

小林 僕はバドミントンを始めて4年目。他の選手は20年とか、倍以上のキャリアを持っているんです。そんな人たちに勝つには、同じ練習量じゃもちろんダメだし、体育館にいない時にもどれだけバドミントンのことを考えられるかが大事だと思っていて。そのうち8割くらいは相手の分析をしているかもしれません。その準備がしっかりできていれば、調子が悪くても、もう一回気持ちを切り替えてできたりするので。小倉さんのすごいところは、さっきも言いましたが、ピカイチのチェアワーク! 世界でも女子の1、2位くらいの速さだと思います。

小倉 いやいや、そんな。

小林 パラバドミントンを知らない人でも、体育館に来て小倉さんを見ていると、「はぁぁ~」ってなる(笑)。それくらいのキレのよさとパワーを持っている。男子の僕から見てもすごい。あとはやっぱり、みんなを笑顔にするところですね。ムードメーカーみたいなところがあって。

小倉 ありがとうございます(笑)。2019年1月から代表選考にかかるポイントレースが始まって、日本チームのなかでもライバル関係が過激になって来るとは思います。でも、やっぱり国際大会に出て行ったらチームジャパンとして勝っていきたいという想いがあるので、そこはみんなで切磋琢磨して、最終的に日本として東京2020パラリンピックで活躍できればいいなと思っています。