過去最多の日本人4人が全米選手権出場。池崎大輔が2年連続MVP獲得 (2ページ目)

  • 斎藤寿子●取材・文・写真 text&photo by Saito Hisako

 結果はワイルドキャッツが50-45で快勝し連覇を達成。2年連続でチーム、個人の両方で最高の成績を残した池崎は「今回の結果は、自分にとって大きな自信となる」と語った。

 また、過去最多の4人の日本人選手が米国でプレーしたことに対しては、「レベルの高い米国でプレーする経験を積んだ日本人選手が4人もいるというのは、すごく心強い。日本代表のレベルも上がると思います」と述べ、代表への好影響を期待した。

 この池崎擁するワイルドキャッツに準決勝で敗れたのが、島川が絶対的エースとして君臨したヒート(フェニックス)。予選プールを2勝1敗とし、2位で準決勝に進出。昨シーズンの決勝と同じカードとなったワイルドキャッツとの対戦となり、雪辱に燃えたヒートだったが、50-58で敗れた。さらに3位決定戦では、米国代表のジェームス・ガンバートHC率いるスタンピード(テキサス)に敗れ、今シーズンは4位となった。それでも島川は、チーム唯一のフル出場で得点を量産し、存在の大きさを示した。

 日本代表活動もあり、シーズン中は米国と、日本や遠征先などを行き来する。移動は決して楽ではない。しかし、それ以上に怖さを感じていることがあるという島川。

「動くことを止めることって、44歳の僕にとってはとても怖いことなんです。一度止めてしまったら、この年齢ではもう戻すことはできない。だから試合が多くできる米国でプレーすることは、とても大切なサイクルになっているんです」

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