知れば知るほど面白いパラバドミントン。魅力は各クラスの工夫や戦術 (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 植原義晴●写真 photo by Uehara Yoshiharu

「パラバドミントンのなかでも、低身長クラスは認知度が低い。自分がもっと活躍して、このクラスの魅力や、いろんな選手がいることを知ってもらいたいですね」と言葉に力を込める。

 畠山は今大会のシングルス初戦で、タイの選手と対戦。16-21、17-21で敗れたものの、体力的にきつくなる中盤以降も強化してきたフットワークでシャトルを拾いまくり、相手にプレッシャーをかけた。

 大会前、「僕はこれといった決め球がない。だからこそ、相手を動かしてしっかり決める」と話していたように、大舞台でも自身のプレースタイルを貫いた。

 選手にとって、パラバドミントンがパラリンピック種目になることは悲願だった。その大舞台まで、あと2年を切った今、選手たちはそれぞれの思いを胸に、コートに立っている。パラバドミントンをこれから初めて観戦する人も、各クラスの選手の工夫や戦術を知れば、さらに何倍も楽しめるはず。ぜひ、奥の深いパラバドミントンに注目してほしい。

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