パラスノーボードの王者エヴァン・ストロングが成田緑夢と平昌を語る (4ページ目)

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――平昌パラリンピックの後、エヴァン選手は健常者のアメリカチームに合流し、成田選手は陸上の走り高跳びで東京パラリンピックを目指すとお聞きしました。

エヴァン え、走り高跳び!? 2020年の東京パラリンピックを目指しているの?

成田 そう、東京パラリンピック出場を目指していて、僕の記録はいま1メートル80くらい。でも、2メートル超えがなかなか難しくて......。

エヴァン 2メートル? それはすごい記録だね!

成田 実は、2016年のリオパラリンピックにも挑戦したんだけど、出場できなくて。次こそは、目標を叶えたいですね。

エヴァン 僕もアーチェリーでパラリンピックに挑戦しようと考えたんだけど、レベルが高くて大会に出るのはやめたんだ。でも、2024年にパラサーフィンが採用されるかもしれないから、そしたら夏冬パラリンピアンを目指したいと考えているよ。

成田 サーフィン? 本当に? 僕も最近サーフィンにハマってて。

エヴァン サーフィンはフィジカルの強さが求められるし、すごく難しいよね。

成田 本当に難しい......。僕の障がいのあるほうの足首では全然安定しなくて......。僕にはやっぱりスキーブーツが必要です。

エヴァン 僕は平昌が終わったら、健常者のスノーボードに集中して取り組みたいと思っているんだよ。僕の究極の夢はオリンピック出場なんだ。できるところまで挑戦するつもりだよ。

成田 本当に? 実は僕もオリンピック出場を目指しているんです! もともとフリースタイルスキーでソチオリンピックを目指していて。世界ジュニアで勝った後にケガをしてしまったんです。

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