パラアイスホッケー、メダル獲得への力試し。
平昌パラ前哨戦に挑む

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 須藤は今のチームについて、こう話す。

「勝てない時期が7年続いたけれど、後がない一番大事な最終予選で先制点を入れて勝てたことで自信がついた。でも、気持ちはもう次に向けて切り替わっているし、パラの経験者はこれから何をやればよいのかわかっている。その余裕があるから、若手も落ち着いているのかなと思う。ただ年をとってる(チームの平均年齢41歳)ってだけじゃないんです」

 高橋もまた、「雰囲気はいい。(銀メダルを獲った)バンクーバーの前みたいな感じかな」と笑みをこぼす。

 今回の大会と遠征は、勝敗はもちろん、そのゲームの内容が平昌パラリンピックでメダルを獲得するための足掛かりとなる。ここですべてを吸収し、力に変えていくことができるか。日本の"双剣の戦士たち"の奮起に期待したい。

 なお、今大会最終日の決勝戦終了後の会場で、平昌パラリンピック日本代表チームメンバーが発表される。

◆パラアイスホッケー日本代表、苦難の7年を乗り越えて掴んだ平昌キップ

◆道下美里、ブラインドマラソンで世界新も、まだ東京の「金」までの途中

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る