なんと専用体育館も完成。東京から新採用のパラバドミントンが熱い! (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 佐山篤●写真 photo by Sayama Atsushi

 森コーチは「選手のモチベーションは高いけれど、メンタルや体のケアなど、アスリートとしての基礎知識は、まだこれからと感じる」という。特に強化指定選手は、注目される中で進化をしなければならない。「勝敗にこだわるのも大事だけれど、そこに至るまでのアプローチが重要になってくる。自分の経験で、共有できることは伝えていきたい」と語る。

 今年11月には、2年に一度開かれる世界選手権(韓国)、来年10月には4年に一度開かれるアジアパラ競技大会(インドネシア)が開催予定だ。日本代表は、このビッグイベントに向けて、課題の洗い出しと修正に取り組んでいく。注目を浴びつつあるパラバドミントンだが、バドミントンをやっている人でもその存在を知らない人はまだ多く、一般的な認知度は低いと言わざるを得ない。

 喜多監督は、「パラバドミントンの普及につなげるためにも、東京パラリンピックの実施種目から外れたクラスも強化していく。ベースを広げて頑張っていきたい」と話している。

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