「転向者さん、大歓迎」。夢への扉を開く。
パラアスリート発掘事業

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu
  • photo by Press Association/AFLO (山崎晃裕選手)

他競技に比べ経験者が少ないこともあり、発掘・転向に力を入れるパラテコンドー他競技に比べ経験者が少ないこともあり、発掘・転向に力を入れるパラテコンドー「今年から始めても、強化すれば東京パラ出場に間に合う。ぜひ、テコンドーに興味を持ってほしい」と高木委員長。「今回、初めから『興味がある』『狙っていました』と言って何人かがブースに来てくれた。こうした機会が持てることは競技団体としてはとてもありがたいし、今後も積極的に顔を出し、ひとりでも多くの選手獲得を目指したい」と意気込む。

 今回のイベントで、女性の参加者は7人にとどまった。高橋氏は、「今後は女性アスリートの目を引く企画が必要」と課題を語り、また「今回は13競技団体だったが、パラリンピックで実施されるのは22競技。競技団体同士で情報交換し、イベントをきっかけに横のつながりを作ることも大切」と話す。

 JPCや各都道府県の障がい者スポーツ協会などが主催する発掘事業のほかに、日本体育協会が全国の将来性豊かな五輪およびパラリンピックのアスリートを発掘する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」をスタートさせた。また日本スポーツ振興センターが、これまで五輪競技を対象に行なってきたタレント育成・発掘プログラムをパラリンピック競技でも実施するなど、多方面で発掘イベントが盛んに行なわれている。パラスポーツの発展には、2020年東京パラリンピック以降も活躍できる選手を見据え、発掘活動を継続することが不可欠だ。これからの取り組みの広がりに期待がかかる。

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