警戒される国枝慎吾。
車いすテニス男子のグランドスラムはどうなる?

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 また、25歳のリードと23歳のフェルナンデスも互いにその実力を認める仲。さらに、19歳の新鋭アルフィー・ヒューイット(イギリス)の成長も全体のレベルを押し上げている。

 日本勢では眞田卓(凸版印刷)が世界ランキング9位、三木拓也(トヨタ自動車)が同10位、国枝が同11位となっている。グランドスラムの車いすの部は、世界ランキング上位7人とワイルドカード1枠の8人で戦う。眞田と三木も、ストレートインするまであとわずかの位置につけており、ふたりとも全米オープン出場を虎視眈々と狙っている。

 今年の全米はディフェンディングチャンピオン(2015年優勝、パラリンピックの年は開催されない)の国枝、そして眞田、三木がナショナルテニスセンターに集うことになるのか、楽しみにしたい。

 いずれにしても、国枝の復帰、若手選手の台頭で男子は、さらなる混戦が予想される。その中から誰かが抜け出すのか、それともさらに新たな選手が登場して新時代を築くのか――。今後の展開に注目が集まる。

※世界ランキングは5月22日時点のもの

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