2017.04.02

平昌パラリンピック開幕まで1年。
日本のメダル候補はこんなにいる!

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 だが、前回のソチ大会では表彰台を逃す。

「このままでは終われない」

 ベテランの域に差し掛かった新田の心に火がついた。平昌パラリンピックでの目標は、「初戦のクラシカル・スプリントで金メダル。最終日のミドルでもう一度表彰台に乗ること」。出場すれば6大会目となる最高峰の舞台で、リベンジを誓う。

まだ20歳の大学生ながら、エースとして成長を続ける村岡桃佳 photo by AFLO SPORT 一方、若手選手の活躍にも期待が集まる。アルペンスキーの村岡桃佳(早稲田大)は、3月3日に20歳を迎えたばかり。今季は世界選手権の女子座位3種目で銅メダルを獲得し、W杯白馬大会ではスーパー大回転で優勝。直後の平昌大会でも4度、表彰台にのぼっている。

 村岡が本格的に競技を始めたのは、中学3年の時。世界トップクラスの実力と実績を誇る森井や狩野亮(マルハン)ら日本男子選手から、スキー技術はもちろん、用具のケアやレース展開、メンタル面の調整まで親身に教わった。先輩たちの言葉をスポンジのようにどんどん吸収し、高校2年の17歳の時に出場したソチパラリンピックでは、大回転で5位と健闘した。

 平昌パラリンピックは、メダル候補の一角として臨むことになる。今季は、持ち味のキレのあるターンに磨きをかけ、より旗門に近いラインを攻める滑りを見せた。報道陣の前でも自分のレースを冷静に分析するその姿には、エースとしての風格が漂う。ソチから大きく成長した村岡の活躍が楽しみだ。