国枝慎吾が最後に見せた意地。銅メダルから始まる東京への道 (4ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと/MAスポーツ●写真 photo by Yoshimura Moto/MA SPORTS

 国枝はテニス人生のゴールを4年後の東京に定めている。その気持ちは、リオで悔しさを経験してさらに強くなった。次の目標達成のために、「すぐに日常に戻りたい」と国枝。彼が言う"日常"とは、ツアーを指す。車いすテニスの選手も一般のテニス選手と同じように、世界ツアーを転戦している。

 前述のように、今シーズンは出場した試合が少なく、その結果も芳しくなかったため、世界ランキングは9位まで落ちている(9月16日現在)。上位8人のみのグランドスラムで再び戦うためには、ツアーで勝利し、ポイントをしっかり稼いでいきたいところだ。

「1年1年、勝負していきたい」

 そう言い切った国枝は銅メダルを胸に、東京に向けて新たな一歩を踏み出した。

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