2016.05.09

【車椅子バスケ】リオパラまで4カ月、日本の「ダブルエース」が激突

  • 瀬長あすか●取材・文 text by Senaga Asuka
  • 加藤よしお●写真 photo by Kato Yoshio

 そのNO EXCUSEに所属する香西宏昭は、3年前からプロ選手としてドイツリーグに身を置いている。昨年から、日本選手権にも参戦出場するようになったが、初年度は合流が遅れたために連携がうまくいかず、チームは予選リーグで姿を消した。

藤本とともに日本代表でチームを牽引する香西宏昭 しかし、今回はチームも香西も全く違っていた。王者・宮城MAXとの準決勝では、香西の多彩なショットやゴール下の佐藤大輔が何度もオフェンスリバウンドを奪うなどゴールへの執着心を見せ、前半を同点で折り返す。後半も藤井のパスミスを誘おうとプレッシャーをかけ、王者を追い詰め続けたが、藤本と豊島のショットでリズムをつかんだ宮城MAXが69-63で接戦をものにした。

 試合後、香西は「ベスト4が僕らの現在地。立て直そうと思ったけれど、10点足りなかった」と敗戦の悔しさをにじませつつ、「NO EXCUSEは強くなった。僕がいない間に、個のスキルが成長していた」とチームメートを称えた。

「決して香西頼みになるのではなく、“ベーシック”を使って、自分たちがシュートに行けるときは行く。DMSカップや、のじぎく杯の優勝も経験し、作り上げてきたコンビネーションの部分がうまくいった」とは、及川晋平ヘッドコーチ。