衝撃のド迫力。東京・銀座の路上でパラリンピック体験イベントを開催! (2ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文・写真 text&photo by Araki Miharu

 イベントを終えた国枝は、力強くこう語る。

「この盛り上がりをそのまま東京オリンピック・パラリンピックにつなげたい。リオで金メダルを獲るために4月に手術をしたといってもいい。リオで3連覇、東京で4連覇するのが僕の夢なので、成し遂げたい」

 また、上地は「多くの人に車いすテニスを見てもらえた。これを機会に、いろいろな競技に興味を持ってもらえたら」。齋田も「車いすテニスを皆さんの前でアピールできたのは我々にとって大きな一歩になったと思う。もっとレベルアップして皆さんの前でいいプレーができるようにしたい」と話した。

 次に会場を大いに沸かせたのが、ウィルチェアーラグビーの選手たちだ。ウィルチェアーラグビーは、タックルなど車いす同士のぶつかり合いが認められている競技。そのスピードと迫力を伝えようと、池崎大輔、今井友明、山口貴久、池透暢の4選手が参加した。昨年のラグビーワールドカップで強豪の南アフリカを撃破し、歴史的勝利をおさめた日本代表メンバーの山田章仁選手と、元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんが実際に体験。

「ラグ車」とも呼ばれる堅牢な競技専用の車いすに乗り、池崎や池らの体が宙に浮くほどの強烈なタックルを受けた山田選手は、「言葉が出ない。予想以上の激しさでびっくりしています。(南アフリカの選手のタックルと比べて)今のほうがすごいです」と、衝撃を受けた様子。最後は笑顔で、「7人制ラグビーでリオオリンピックを目指しているので、一緒に頑張りましょう」とエールを送った。

 イベント終了後、池崎は「たくさんの人にウィルチェアーラグビーを知ってもらった。リオ、そして東京に向けていいイベントができたと思う」と話し、充実した表情を見せていた。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る