【車椅子バスケ】リオパラ出場決定。勝利へと導いた「ふたりのエース」
負けたら、リオに行けない――。エースでキャプテンとふたつの重責を背負う藤本怜央は、勝利の瞬間、安堵の涙を流した。その隣には、もうひとりのエースで副キャプテン、香西(こうざい)宏昭の姿があった。
リオパラ出場が決まった瞬間、涙する藤本怜央(右)と香西宏昭(左) 車椅子バスケットボールのリオパラリンピック最終予選である「三菱電機2015 IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップ千葉」は17日、千葉ポートアリーナで男子の3位決定戦が行なわれた。日本がライバル韓国を80-56で下し、ラスト1枚だった切符を獲得し、11大会連続となるパラリンピックの出場を決めた。
苦しい大会だった。リオの出場権を掴むためには、ロンドンパラ後に就任した及川晋平ヘッドコーチ(HC)のチームになってから、ただ一度も勝利したことがない韓国を倒さなければならなかった。
それでも大会2日目予選ラウンド、精鋭5人のメンバーで戦う韓国に対し、ユニットを入れ替えながら粘り強くディフェンスを続けた日本が55-48で勝利。
ここからチームは波に乗るかと思われたが、その後、予選ラウンド1位通過が濃厚になったところで、格下の中国に61-64でまさかの敗戦。予選ラウンドを2位で終え、決勝トーナメントに進出した日本は、準々決勝に勝利した後、リオパラの出場権をかけて争う準決勝を、世界一のオーストラリアと戦うことになった。
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