【車椅子バスケ】11大会連続出場なるか?リオパラ予選開幕! (2ページ目)

  • 瀬長あすか●文 text by Senaga Asuka
  • 名古 桂士/X-1●写真 photo by Nako Keishi/X-1

 日本は、総当たりの予選リーグでその韓国と激突。最大のライバルから勝利をもぎ取り、一気にリズムを掴むつもりだ。また、苦手としていた体格のいいイランとは別プールで、順当にいけば決勝トーナメントで対戦する。昨年のアジアパラでは、準決勝でイランにオーバータイムの末、10点差で勝利しており、これがチームの明るい材料になっている。

 車椅子バスケットボールは夏季パラリンピックの花形競技。アジアオセアニア地区で3位以内に入り、リオへの出場権を獲得すれば、11大会連続の出場となる。今大会はライバルたちのレベルアップにより、厳しい展開が予想されるが、2020年東京大会での活躍につなげるためにも、是が非でもリオの舞台を踏んでほしい。

 そんな日本のキーマンは、ドイツのブンデスリーガでプロ選手として活躍する香西宏昭(こうざい ひろあき)だ。日本国内では、ロンドン以降指揮を執る及川晋平ヘッドコーチのNO EXCUSEに所属しており、戦術理解にも長(た)けている。パスもドリブルもシュートもできる、チーム髄一のオールラウンドプレーヤーで、エース藤本とともに得点の取れる存在だ。

「地元の千葉での開催なので、多くの人に自分たちの緻密な車椅子バスケットを見てもらいたい」

 そう語る香西の爆発力に期待がかかる。

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