復活なるか。アイススレッジホッケー日本代表の挑戦 (5ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと●写真 photo by Yoshimura Moto

 今大会の注目選手として、中北監督は熊谷昌治(40歳)と堀江航(35歳)の名を挙げる。ともにバンクーバー後に競技を始めたプレーヤーだ。ソチに出場できなかった悔しさをバネに成長中で、「Aプールでどれくらい戦えるかという期待感がある」と話す。熊谷は2012年世界選手権では控え選手。翌年の最終予選ではチームに欠かせない存在となるもファーストセットでの出場が叶わず、ミックスゾーンではこみ上げる悔しい胸の内を吐露した。それと同時に、平昌を見据え、「これからは自分がチームを引っ張る存在にならなくては」と唇を噛みしめながら語っていたのが印象深い。

 今では代表合宿でも練習予定の1時間前にはリンクに乗り、他の選手にも積極的に声をかけるムードメーカーに。「中間管理職的な役割になりました」と苦笑いする熊谷に、キャプテンの須藤も「キーマンのひとり」と期待をかける。

 その須藤が、今大会の意気込みを語ってくれた。

「日本にとってAプールでスタートできるのは本当に大きなチャンス。6位以内に入って絶対に次も同じステージで闘う。それが何より重要だと思っています。ボロボロでも、どれだけ泥臭くても構わない。とにかく勝って、つなげていきたい」

 ゴールへの執念、日の丸の誇りを、もう一度取り戻せるか。栄光と挫折を経験した日本代表の戦いがいよいよ始まる。

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