東京パラリンピック開催まで2000日。子供たちが競技を体感!

  • 西村 章●取材・文 text by Nishimura Akira
  • 石山慎治●写真 photo by Ishiyama Shinji

「アイマスクをして視野がないときでも自分にもプレイできることがわかったし、実際にやってみて楽しかった。加藤さんのプレイはとてもカッコ良かった」(5年生・アビーさん)

「目の不自由な方々が、こんなにすごいプレイをできるなんて、本当にショッキングだった。ぼくも練習を積み重ねて、いつかカトケンさんのようにプレイできるようになりたい」(6年生・ヨニー君)

 等々、インターナショナルスクールの児童たちは、イベント終了後に目を輝かせながら今回の体験の面白さを語った。

 デモンストレーションと講師役を務めた元サッカー日本代表の両氏も「今日は、子供たちがとても楽しんで体験してくれた。自分自身で経験すると、今後そのスポーツに対する向き合い方も変わってくる。他の競技でも、今回のように実際に経験できる場がたくさんあればいいなと思います」(三浦氏)

「いろんな入口をつうじて、競技を知ってもらうことがなによりも大切。昨年、日本で開催されたブラインドサッカー世界選手権では、多くの人々が高いレベルの競技を見て『何試合でも観たい』という気持ちになってくれた。また、今日のように実際に経験してみることにより、競技の難しさと面白さも理解できる。2020年のパラリンピック開催に向けて、このような入口をどれだけ作っていけるかが重要でしょうね」(北澤氏)と、今回のイベントが果たした意義と、2020年に向けた展望を述べた。

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