さばいどる・かほなんのワイルドキャンプに欠かせない "7つ道具"。「ロマンも大事にしてます」 (3ページ目)

  • 辻 歌●取材・文 text by Tsuji Uta
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

(5)環境に合わせ多彩なテントを自作!「ODグリーンシート」

ホームセンターなどで手に入る「ODグリーンシート」ホームセンターなどで手に入る「ODグリーンシート」この記事に関連する写真を見るかほなん 私はあまり既製品のテントを使わないので、OD(アウトドア)シートを使ってテントを自作します。ほどよい強度があって、ちょうどいいところにハトメがついているから、テントにもタープにも使いやすくて。いろんなサイズがあるので、状況に合わせて使い分けています。

 シートで作るテントのよさは、自由な発想でいろんな張り方ができて、その土地にあった形が作れるところ。無人島生活ではしっかりした三角屋根のテントを作りましたし、ちょっとしたキャンプなら、木の枝を支柱にしたワンポールテントも。張り方などを学んでいって「シートでテントが作れる」とわかったら、どんなところでも、落ちているものを使ったりして、なんとかなります(笑)。

(6)周りの装置の自作も楽しい!「焚き火台」

ブッシュクラフトの焚き火台「ウルトラライトファイヤースタンド」ブッシュクラフトの焚き火台「ウルトラライトファイヤースタンド」この記事に関連する写真を見るかほなん キャンプでは主に、焚き火で調理をします。とはいえ、整備されたキャンプ場の多くが直火禁止なので、焚き火台を持っていきます。お気に入りは、「ブッシュクラフト」というメーカーのウルトラライトファイヤースタンド。これがいいのは、コンパクトで軽くて、あまりガチャガチャした要素がないところ。道具を減らしたいミニマムキャンプ派だし、移動する旅でもあるから、コンパクトさはありがたいんです。

「こうしろ!」みたいな使い方がなくて、とりあえず焚き火だけできるというようなシンプルな感じが好み。3本の枝でトライポッドを組んで、焚き火の上に飯盒を吊るせるようにしたり、風よけを作ったり、そういう楽しみもあって。かゆいところに手が届きすぎていないところが、逆にいいんです。

(7)自分の身は自分で守る!「熊よけスプレー」

野生動物との遭遇に備え「熊よけスプレー」を携帯野生動物との遭遇に備え「熊よけスプレー」を携帯この記事に関連する写真を見るかほなん 無人島生活のスキルを磨くためにキャンプをする場所は、自由にいろんなことを試したいから、自分で買った山やレンタルできる山がメイン。そこは野生の動物がバンバン出てくるところなので、自分の身は自分で守らないといけないな、と。

「熊よけスプレー」は、熊にはもちろん、イノシシなどほかの動物にも使えるので、必ず携帯するようにしています。いつでもかかってこい......いや、かかってこなくていいんですけど、いざという時に戦えるように。威力は知っていますが、今のところまだ野生動物に向かって使ったことはありません。

この記事に関連する写真を見る<インタビュー後編「忘れられないサバイバルキャンプ3選」に続く>

【Profile】
かほなん 
無人島生活を夢見るアイドル。歌って踊ってしゃべるライブ活動を続けながら、卓越したアウトドアスキルが評判になり、テレビや雑誌などのメディアでも活躍。YouTube『さばいどるチャンネル』では、無人島生活を叶えるスキル磨きのためのアウトドア体験を発信。

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