平野歩夢の金メダル獲得の要因は「考えられないスタミナ」。トレーナーが語った、桁違いの練習量 (3ページ目)

  • 寺下友徳●構成 text by Terashita Tomonori
  • photo by JMPA

ハーフパイプを日本・世界に広げる存在に

 今大会でのハーフパイプ日本代表の躍進は合宿で、「朝ごはんを食べる、朝しっかり起きる」の指導から始まった時代を知っている私にとって、本当に感慨深かったです。今大会は選手たちも自分の言葉で語っている姿に、成長したなと思いました。

 北京五輪を終えて、戸塚優斗は10位という結果を非常に悔しがっていましたし、平野海祝という選手も出てきました。女子も冨田がメダルを獲ったことで新しい流れも出てくると思います。ただ、世界的に見るとハーフパイプの競技人口はビッグエアなどと比べて少なくなっている現状があります。五輪の大事さは選手たちも十分理解していると思いますし、世界トップクラスの存在としてハーフパイプを日本、そして世界に広めてほしいと願っています。

<プロフィール> 
島﨑勝行 しまさき・かつゆき 
1965年、愛媛県松山市生まれ。Jリーグ愛媛FCのトレーナーなどを歴任後、2010年バンクーバー冬季五輪、2014年ソチ五輪、2022年北京五輪でスノーボード日本代表トレーナーとして帯同。ふだんはトレーナー業に加え、スポーツ&ヘルスケアリハビリケーションセンター「ASRE」代表取締役として「俳句体操」など地元・松山の特性を生かした健康増進活動に関わっている。

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