史上初の快挙を遂げたロコ・ソラーレの吉田知那美。「(将来)カフェをオープンできたら楽しそう」 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――例えば、ロコ・ソラーレにはロコ・ステラという育成チームがあります。さらに日本全体を見れば、各地でジュニアチームが活動しています。今後はそういった将来ある選手たちとも積極的に触れ合っていきたい、という考えもお待ちなのでしょうか。

「そうですね。でも今は、伝える言葉や補足する知識が(自分には)足りていないと感じています。この先、引退する時が来たら、自分の身に何が起こったのか、正しく伝える術をもう一度、勉強し直さないといけないと思っています」

――「引退」という言葉が出ましたが、結婚など今後のご自身の人生設計については考えていらっしゃるのですか。ちなみに、鈴木夕湖選手、吉田夕梨花選手には「ない!」と即答され、そういった話題についてははぐらかされてしまいましたが。

「『ない!』ってことは、2人はひょっとして、本当に何も考えていないのかもしれないですね(笑)」

――知那美選手はどうですか。

「中学校とか高校の頃は『25歳くらいで結婚するのかな』とは思っていたけれど、(時が経つのは)あっという間ですよね。何のために結婚したいか、という部分も時代とともに変わっている気がしますし......でもこの話、読んでいる方々は興味あるのかな、大丈夫ですか?」

――夕梨花選手にも同じようなことを指摘されました。ごく軽く教えてください。

「う~ん、『結婚したい』と思える方がいれば、するんじゃないかと思います。お互いが自由でいられて、一緒に旅行できる人なら楽しいかな、と。(結婚は)いつかはしたいなと思いますし、子どもが好きですから欲しいな、とは考えています」

――結婚とは別に競技生活を含めて、今後の人生設計について聞かせてください。

「私を含めてチームメイトのみんな、競技者としてキャリアを終わらせようとは、まだまったく考えてはいないのかもしれません。正直、どこまでできるのか、自分たちでもわかっていないのだと思います。何か大きな大会で勝ったら終わり――その可能性もなくはないですが、その状況になってみないとわかりません。

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