東城りおはMリーグに100%集中する夜型人間。8時間ぶっ通しで寝て、米と肉とカレーを食らう (3ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 過去対戦を見直す一番のメリットはなんですか?

「牌譜検証などもするんですが、一番は自分の精神状態を再確認できるところですね」

---- 具体例を教えてもらえますか?

「(鈴木)たろうさんと堀さんと(白鳥)翔ちゃんと対局して、最終局に翔ちゃんにまくられて4着になってしまった試合があるんですけど、オーラスで私のずるさが出ちゃったなと反省しました」

 11月5日の1回戦。結果は1着・鈴木たろう(赤坂ドリブンズ/日本プロ麻雀協会)、2着・堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ/日本プロ麻雀協会)、3着・白鳥翔(渋谷ABEMAS/日本プロ麻雀連盟)。3着目の東城選手は親番の最終局、4着目の白選手に対して7300点差でリードして迎えたものの、白鳥選手とのリーチ対決に敗れて、東城選手は2戦連続での4着となった。

---- 最終局に親の東城選手は中・ドラ1・赤ドラ2の満貫(12000点)でテンパイしていましたが、白鳥選手のリーチを受けるとツモ切りで追っかけリーチをしました。

「テンパイした時は、すでに私のアガリ牌をたろうさんと堀さんが捨てていて。リーチしなければ、もしかしたらこぼれ出るかもと思ってヤミテンにしたんですよね。

 でも、あの時点で私が戦っていたのは(白鳥)翔ちゃん。同じ負けるにしても、翔ちゃんを押さえつけるために先制リーチをしなきゃいけなかったなぁと。しかも、たろうさん、堀さんにはテンパイを見抜かれていて」

---- テンパイしてすぐにリーチができなかったのは、プロクイーンズ決定戦での敗戦からメンタルが立ち直ってなかったから、ということですか。

「そうですね。ただ、Mリーグで4着になった3試合を振り返ると、ふだんの精神状態ならリーチを打っているような場面で、リーチが打てなかったんですよね。そこはメンタルの弱さが出たなと思います。

 リーチする時は、リーチすることで生じる自身のメリット・デメリットを判断するんですけど、あの時はデメリットばかりにとらわれていたなと。試合を見返して、あらためてリーチの強みを感じましたね」

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