岡田紗佳、勝てない時は神田明神でゲン担ぎも。「負けたらやっぱり控室には帰りたくない」

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 今季の岡田選手と同じように、2020シーズンではTEAM雷電の萩原聖人選手(日本プロ麻雀連盟)がシーズン1勝目に苦労し、クリスマスイブに念願の初トップを獲得した。2021年クリスマスイブに登板した岡田選手にもシーズン初勝利が期待されたが、結果は3位。ただ、試合内容は岡田選手のリーチでのアガりに裏ドラが1枚でも乗っていれば、トップになっていても不思議ではないものだった。

---- ドラにも恵まれていれば展開は違った、という思いもあるのでは?

「私はドラや赤ドラがすごく少ないんですよ。Mリーグ全体で今年が27位くらいで、去年も29位だったかな。ただ、確率的にはいつかは私にもくるので、それをひたすら待って。自分にきた時にチャンスを逃さないことが一番大事だと思っています」

---- 今シーズンでもっとも悔しかった試合を教えてください。

「11月30日の、ラス前の6・9ピン待ちでのリーチですね」

 セガサミーフェニックスの近藤誠一選手(最高位戦日本プロ麻雀協会)、U-NEXT Piratesの小林剛選手(麻将連合-μ-)、KONAMI麻雀格闘倶楽部の滝沢和典選手(日本プロ麻雀連盟)との第1試合。拮抗した点棒のまま迎えた南3局2本場、子の岡田選手は10巡目に一盃口(イーペーコー※)、ドラ3の満貫(8000点)の手をテンパイし、ピンズの6と9の待ちでリーチ。残りのツモ回数は8回あった(※=鳴かず<チーをせず>に3・3・4・4・5・5など、同じ種類・同じ数字の牌を2組揃えた役)。

---- 高めの6ピンでアガればハネ満(12000点)、裏ドラが乗ればそれ以上の点数になる手だっただけに、アガっていれば今シーズン初勝利は濃厚でしたよね。

「そうですね。ツモってハネ満なら7割方トップが取れたと思うんですよね。それがツモれなかったことで、結果的にラスになってしまって。試合後は『あれもアガれないのかぁ......』って気分でしたね」

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