「家にいるか酒場にいるか」の超インドア派女子が人気キャンプYouTuberに転身。「焚き火しながら飲んでるおじさんに憧れて」 (3ページ目)

  • 辻 歌●文 text by Tsuji Uta
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

──初キャンプがソロキャンプだと、いろいろ失敗もありそう......。

ナツキャンプ 最初は、めっちゃいっぱい荷物を持って行って。しかも車の乗り入れができないサイトに......。だからカートで4往復して荷物を運んで、練習以外では初体験のテントを張って、その時点で汗だく。ようやく焚き火のために薪割りをしようとしたら、全然割れなくて(笑)。「ええもん買うたろ!」と思って高い薪を購入していたら、それが薪ストーブ用のごっつい広葉樹で、用途が違うからなかなか割れない!

──よくくじけませんでしたね(笑)。

ナツキャンプ
 さんざんだったんですけど、なんとか焚き火に火がついて、簡単なおつまみを作ってお酒を飲んで。その時、すごくきれいな星空が広がって、杉の木が月明かりに照らされて、木々のにおいもして。他のサイトで焚き火を囲んで談笑している声とか、川から聞こえてくる虫の音とか、そういうのが新鮮すぎたんです。もう、感動しちゃって!

──贅沢なひとときですね。

ナツキャンプ
 焚き火は、暖かさと、音と、香りと。それを感じながら、"無"になっている瞬間があって。二度と同じ表情を見せない焚き火をボーっと見ているだけで、いつの間にか2時間くらい経ったりしています。

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