登山未経験だった元OLが"売れっ子"YouTuberに。きっかけは、仕事中に居眠りした禊?? (3ページ目)

  • 辻 歌●文 text by Tsuji Uta
  • 加戸昭太郎●写真 photo by Kato Shotaro

インタビューで登山の魅力を語るかほさんインタビューで登山の魅力を語るかほさんこの記事に関連する写真を見る──YouTubeを始めた経緯は? 動画を作るなかで心がけていることは?

かほ ずっと自分で映像を作ってみたいという気持ちがあり、IT企業に勤めていた2018年にふと思い立って登山をYouTubeで発信することにしたんです。やるならチャンネル登録者数を増やしたいとは思って、人気の山を紹介したり、編集にこだわったりしましたが、始めて1ヵ月で約5000人の登録があって。その後、どんどん増えていきました。まさかこんなに見てもらえるとは、というのが本音です。2020年には会社を辞め専業になりました。

 意識しているのは、とにかく「楽しく登山を発信する」ということ。そのひとつとして、危険なことはしない、絶対にケガをしないことが大切です。ケガをすれば「登山は危ないもの」というイメージになってしまうので、危機管理にはかなり気をつかっています。

 最近では、北アルプスの難関ルート・ジャンダルム縦走や、黒部渓谷の核心部にある下ノ廊下といった上級者向き登山にもチャレンジしていますが、そこは山岳ガイドの方と一緒に。観ている方にドキドキを味わってもらうのではなく、できるだけ安全にステップアップすることを目指しています。

──これからどんどん、上級ルートに進んでいくのでしょうか?

かほ
 過酷なところにも行きますが、たくさんの人に登山を楽しんでほしいので、低山やロープウェイを使える登りやすい山も紹介していきます。あとは、登山をしていない人にも興味を持ってほしいので、視聴してもらいやすい企画もいろいろ考えています。間口を広げるという意味では、「バズる」企画も意識しています。

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