元男性重量挙げ選手が女性として出場。五輪の性に関するルール化の歴史と意義 (4ページ目)

  • text by Sportiva
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「オリンピックは多様な人々、異なる事情を持った人々がお互いを理解し、どのように対話をして落としどころを見つけ、よりよい社会にしていくかを目標にするムーブメントです。この大会の中には、賛否両論があるものが持ち込まれてよいと私は考えています。オリンピックが開催される場所である日本の人々は、そうした気持ちをもってウェルカムという姿勢を持たないと、オリンピックの意味がなくなってしまいます」

 東京大会で出場するハバードの事例をきっかけに、スポーツを愛する人々がもう一度、男女の区別とは何なのか、スポーツが本来あるべき姿とはどういうものなのか、オリンピックをどんな視点で楽しめばいいのかを、考え直さなくてはいけないだろう。

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