楢﨑智亜は完全勝利、野中生萌は日本新。東京五輪でメダル獲得に向けて視界は良好

  • 津金壱郎●取材・文・撮影 text & photo by Tsugane Ichiro

「延期が決まった時に想定していたレベルにはまだ達していないので、ここから本番までの間にしっかり上方修正していきたい」

 東京五輪日本代表3選手と、今大会欠場した原田海を含めた日本選手団は、6月23日からオーストリア・インスブルックで開催されるW杯リード&ボルダリングに出場するため、大会翌日には機上の人となった。

「リードとボルダリングの両方で決勝に行き、いいパフォーマンスをして、東京五輪に向けてさらに弾みをつけたい」(野口)

「アダム・オンドラをはじめ、リードではスペシャリストたちとの戦いのなかで、自分がどのくらいの位置にいるのか確認したい」(楢﨑)

◆そうだったのか! 楢﨑智亜が「無双状態」になるまでの進化の過程>>

 それぞれのテーマを持ってW杯オーストリアに臨む東京五輪日本代表。彼らの視線は、8月5日の男子決勝、8月6日の女子決勝の舞台をしっかりと見据えている。

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