潮田玲子×中川真依、オリンピアンが語る生理のつらさ。「我慢の繰り返しだった」 (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

――そういう身体の変調が女性特有のものだと知ったのはいつ頃ですか。

潮田 20代中頃になってからです。でも、どんなに生理痛が重くても「我慢しなきゃ」という状況の繰り返し。現役を引退するまで生理を理由に休む選択肢は自分の中にまったくなかったし、生理中だからってトレーニングの強度を落としてほしいとも思わなかった。

中川 毎月1週間くらい続くものでその1週間を合算すると相当な日数になると思うんですよ。それでもトレーニング量を維持したほうがいいのか。もしトレーニング量を調節していたら、現役時代の成績があると思いますか。

潮田 それはわからないですね。試合の直前だったら強度を落とせないじゃないですか。だから通常の練習メニューを行なうけど、そういうタイミングじゃないなら調整してもよかったんじゃないかと今では思いますね。

インタビュー中編に続く>>

【Profile】
潮田玲子(しおた・れいこ)
1983年9月30日生まれ、福岡県出身。幼い頃からバドミントンを始め、中学3年時に全国中学生大会女子シングルス優勝。その後も数々のタイトルを獲得し、08年北京五輪では小椋久美子とペアを組んで女子ダブルスに出場しベスト8に進出した。その後、池田信太郎とペアを組み、12年のロンドン五輪にも出場。同年に引退を発表した。

中川真依(なかがわ・まい)
1987年4月7日生まれ、石川県出身。小学1年より飛び込みを始め、中学3年で世界ジュニア選手権に出場。高校1年からインターハイ、国体を2年連続で制覇し、高校2年から日本選手権で連覇を達成する。08年の北京五輪では決勝に進出し11位と健闘。12年のロンドン五輪にも出場し、16年に現役を引退した。

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