2021.02.23

カーリング・ミックスダブルス初の五輪出場へ。かつてない激戦に注目

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

「北澤・両角」と「鈴木両角」の推薦2チームが入ったAブロックは、最大の激戦区と言えるだろう。

 実績と経験という意味では、過去最多となる4度の優勝を誇る苫米地美智子、賢司夫妻ペアの「チーム苫米地」が図抜けている。どのチームよりもミックスダブルスの戦い方を知っていて、大きなミスは少ない。前回大会では「吉田・清水」に競り勝つなど、4人制トップ選手のペアに一歩も引かない好勝負を演じた。

 さらに、中部選手権で首位通過を果たした中嶋星奈(中部電力)&宿谷涼太郎(TM軽井沢)ペアの「中嶋・宿谷」に、関東ブロック準優勝の石垣真央(富士急)と双子の弟・龍耶がペアを組む「チーム石垣」も、推薦チームに匹敵する実力ペアだ。どこが勝ち残っても不思議ではない。

 Bブロックは、前回準優勝の「藤澤山口」が有力か。2018年、2019年大会はともに全勝で連覇を達成。昨年「松村・谷田」に土をつけられるまで、日本選手権で前人未到の25連勝という記録を打ち立て、今大会でも最有力候補に挙げる声は多い。

 フィニッシャーとしての藤澤の能力の高さはもはや説明不要だが、そこに世界でもトップクラスのパワーを誇る山口のスイープが加わり、高いレベルでバランスが取れている。

 この強力ペアを脅かすとすれば、国内屈指のオールラウンダーが組んだ「吉田・清水」の推薦ペアになるだろう。こちらも出場2大会(2018年、2020年)連続3位入賞と、安定した戦績を残している。

 この2チームの対戦は予選リーグ終盤に行なわれるが、プレーオフ以降を占ううえでも、注目の一戦となりそうだ。

 Cブロックは、前年度優勝の「松村・谷田」が優位だろう。前年度準優勝の「藤澤山口」と推薦4チームを加えた6チームが参加した昨年12月の強化合宿では、非公式ながら総当たりのリーグ戦が行なわれ、首位で終えた。昨年の全勝優勝がフロックではないことは証明済みだ。

「いい調子できている。自信も出てきた」と松村が語れば、「地力がついてきたように感じる」と谷田。ふたりとも明るい表情を見せ、連覇への自信を覗かせた。