2020.08.19

「もう終わりかな」と思ったフジカキペアが銀メダルを獲得できた理由

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by PHOTO KISHIMOTO

 C組でも、すでに2勝していた世界ランキング3位の河貞恩・金ミン貞組(韓国)と、ポーリー・ジャウハリ組(インドネシア)の試合も「無気力試合」と判定されて、両者失格となった。

 そうした波乱の中での決勝トーナメントだった。

 藤井と垣岩の初戦の相手は、デンマークのクリスティナ・ペダルセンとカミラ・リターユール組だった。世界ランキング5位だが、4月のマレーシアオープンでは優勝。ペダルセンは混合ダブルスで09年世界選手権3位のほか、スーパーシリーズでも優勝していた。本大会でも、予選リーグで中国の田・趙組を破って、D組を1位通過した。

 第1セットは、藤井・垣岩組が先手を取ってリードする展開だったが、相手も粘り、20対20までもつれ込んだ。しかし、そこから垣岩が2連続得点をしてこのセットを取ると、勢いに乗った第2セットは、中盤に垣岩の5連続得点と藤井の7連続得点で突き放して21対10と圧勝した。

「予選リーグで台湾に敗れた時には『もう終わりかな』と(垣岩と)話していました。でも、チャンスがもう一回できたので、勝ち負けよりも、思い切り楽しもうという気持ちでした」