東京五輪、金メダル最有力の女子選手が「家トレ」で太もも大幅アップ (6ページ目)

  • 会津泰成●文 text by Aizu Yasunari

 世界選手権で優勝し、今勢いに乗るアスリートとして考えれば、今回の東京五輪延期は残念以外の何物でもない。しかし、2021年に向けて気持ちを切り替えて準備する過程は、長い目で見れば、研究者を目指す上でも役立つはずだ。

 ちなみに、梶原の爆発的なスピードの象徴でもある逞しい太ももまわりは、2カ月前の59cmから61cmに増した。それは、「STAY HOME」を最優先しながらも、やり方次第で成長できることを自ら証明しているように思えた。

「世界選手権で優勝したことで、東京五輪での金メダルをすごく期待されるようになりました。励みになる反面、『本番まであと4カ月しかない』と思い、『課題はなんだろう』と焦っていたようにも思います。自分でも無意識の内に、まわりに緊張感や、接しにくい印象を与えていたかもしれません。

 今年、東京五輪は開催されませんが、8月9日に開催(自転車競技の初日)されると思ってこれから4カ月間トレーニングを続けます。リハーサルを行なうことで、来年同じような時期もゆとりを持って、周りに接するようになれたり、自分自身を追い詰めてしまうような緊張感を取り除いて、支えてくださるまわりの方々と一緒に、気持ちよく東京五輪を迎えられるのかなと思います」

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