2020.03.26

リオ五輪、日本のメダルほぼ全部に
「東京都北区西が丘」が絡んでいた

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • 伊藤晴世●撮影 photo by Ito Haruyo


 現在、JISS内で練習を続けているのは新体操、トランポリン、競泳、アーティスティックスイミングに限られ、ほかの競技・種目は、2008年に隣にできた味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC・ウエスト)など西が丘一帯の施設を総称する「ハイパフォーマンススポーツセンター」内での移動となるが、それでもこれだけの効率の良さは他にない。

 ケガや、病気になってしまった場合にもJISSの強みが発揮される。
 
「ケガをした直後なら、すぐに高圧酸素室で細胞を活性化させ、回復を早めることができます。また、必要ならJISS内でMRI検査も受けられます。もちろん、順番待ちもほとんどありません。手術だけはJISSではできないので、診断を受けて手術となったら連携している病院へ行くことになります。手術後はJISSに戻り、宿泊してリハビリ。ドクターやトレーナーなどの判断で必要となれば低酸素室でのトレーニングもできます。管理栄養士もいますので、治療期間中も食事管理の心配はありません。
 
 個人名は明かせませんが、ある競技の選手はシーズン中に大きなケガをして全治6カ月と言われたそうですが、手術後にJISSでリハビリした結果、約3カ月で回復。シーズン終盤には競技に復帰できました。こうした例はほかにもたくさんあります」

アスリートたちは低酸素トレーニング室も利用できるアスリートたちは低酸素トレーニング室も利用できる
 スポーツ選手は体調不良の際に一般人より気を遣わなければいけないが、JISSならその心配もクリアできる。 

「いまはドーピング問題があるので、選手たちは風邪をひいたからといって安易に市販薬を飲むわけにはいきません。そんなときはJISSに駆け込めば、ここのスポーツドクターはドーピングなどの専門知識があり、最新情報を共有しているので間違いなく、しっかり対応してくれます。ドクターはみなさん優秀ですよ」