松村千秋が語る中部電力カーリング部「私の話をもう少し聞いてほしい」 (6ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――今回の日本選手権は、その五輪、今度は2022年の北京五輪へとつながる大会となります。抱負を聞かせてください。

「昨年はすごく出来がよかったので、今年も"ショットを決めた""スイープで運べた"といった、いいイメージをどんどん築いていきたいですね。でも最近は、本当にどこが勝つのか、プレーしている自分たちでもわからない。昨年の日本選手権で優勝しているのに、ワールドツアーのランキングでは、ウチが『4強』(ロコ・ソラーレ、北海道銀行フォルティウス、富士急)の中では一番下ですから。

 そういう意味では、ウチは今年も"挑戦者"という気持ちでいいと思っています。ですが、やっぱり地元の軽井沢開催ですから、優勝への期待もかかっていると思います。そういった気持ちをすべて含めて、どこまで楽しく試合に臨めるか。そして、目の前のショットに集中できるか、ですね」

――最後にどんなゲームをしたいか、具体的に教えてください。

「やっぱり、べぇちゃんにいいショットを残すこと。彼女はテイクが得意なイメージがあるけれど、ドローも上手なので、私と葉純のスイープでそれをしっかりと運ぶ。べぇちゃんのドロー2本で、2点取る。そんなゲームを増やしたいです」

(おわり)

松村千秋(まつむら・ちあき)
1992年10月26日、長野県出身。本人を含め、家族6人全員がプレーヤーである"カーリング一家"で育つ。中部電力には、2011年に入社。藤澤五月(現ロコ・ソラーレ)らとともに日本選手権4連覇(2011年~2014年)を遂げるなど、チームの黄金期を支えた。現在は、最年長選手としてチームのまとめ役を果たし、2019年日本選手権優勝に大きく貢献した。趣味はカフェ巡り。「えみずさんと一緒に、軽井沢町内のカフェを攻めています」

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