永島優美アナがじつは苦手だったサッカー。「好き」に変わった契機は? (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

  中でも特に印象に残っているのは、プロサッカー選手を目指す工藤渚斗くん(小6)という男の子がいまして。FCバルセロナのキャンプに呼ばれるぐらいの選手なんですが、2年前に渚斗くんのことをすごく応援されていたお父様が他界されてしまって。バルセロナのキャンプに行くのには40万円以上のお金が必要で、家計的にも苦しくあきらめかけていたそうなんです。ですが、同じチームのお父さん、お母さんがSNSで情報を拡散して協力を呼びかけたことで、日本全国から寄付金と、「絶対夢をかなえてほしい」というメッセージが集まって、渚斗くんはキャンプに行くことができたようで。

 スタジオでは、お父さんとの夢を叶えたいし、自分の夢も叶えたいという思いを涙ながらに話してくれました。その姿にすごく決意を感じましたし、協力してくださった皆さんに恩返しをしたいからプロ選手になるんだという強い気持ちと感謝の気持ちにあふれている渚斗くんを見て、必ずその夢を叶えてほしいと思いました。

――これまでいろんなアスリートの方が出演されていますが、今後この人に来てもらいたいという選手はいますか。

永島 育ってきた環境(父親が元サッカー日本代表の永島昭浩さん)的に人生でサッカーに触れている時間が長いので、やっぱりサッカーが好きなんですよね。

 過去に『MONDAY FOOTBALL R』という番組で、クリスティアーノ・ロナウド選手とネイマール選手という2大スターにインタビューをさせていただく機会があったので、次はリオネル・メッシ選手にお会いできると...(笑)。

 何と言っても、あの神がかっているプレー。才能もそうですけど、相当な練習量で、かなりの努力もされていると聞くので、世界中のメディアが取り上げていますけど、ぜひ『ジャンク』のスタジオにも来ていただき、いろいろお話を聞いてみたいですね。

――サッカーが好きだという話がありましたが、好きだった選手はいますか。

永島 実は私、父親がサッカーをしていた頃は、サッカーが苦手でして...しかも、極度の人見知りだったんですよ。

 だから、父親と歩いていると、どこへ行っても「あっ、永島の娘だ」って言われるのが怖くて。それでサッカーがイヤになっちゃった時期もあったんです。学校の体育の授業でサッカーをやると、「絶対うまいんだろ」って言われるのも本当にイヤで(笑)。

 父親の現役時代も積極的に応援するというよりは、スタジアムには行っても、「永島の娘」だって気づかれないようにウロウロしていました。それがある日、家で代表戦を見ていると、玉田圭司選手が甘いマスクでフォワードとしてガンガン攻めて切り込んでいて...。

「サッカーってなんて面白くてすばらしい競技なんだ」って、父ではなく玉田選手のプレーで気づかされました(笑)。

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