上村彩子アナが聞くのが怖かった
13秒の真実「このタイミングで?」

  • sportiva●文 text by sportiva
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

―― 高校でバスケ部から陸上部に変えた理由はなんだったんですか。

上村 入った高校では、女子バスケ部がほとんど活動していなかったんです。せっかくなら他のスポーツをやってみようかなと悩んでいたところ、同じクラスに陸上部のマネージャーをやりたい子がいて一緒に見学に行ったのがきっかけです。今までチームプレーの競技でしたが、個人競技もやってみようと思って。陸上が強い学校で、未経験者は誰もいなくて不安でしたが、思い切って挑戦してみました。

―― 得意種目は、100mハードルですよね。

上村 はい。高校2年のときに千葉県で2位になって、関東の大会に出たこともあります。1回だけですけど。

―― 中学、高校と運動に励んできたということは、スポーツ全般も好きだったんでしょうか。

上村 好きでした。小中学校では、いつも昼休みは外に遊びに行くタイプでしたし。スポーツテストでは「他の人には負けたくない」みたいな感じで頑張っていました。

―― ということは、負けず嫌いなんですね。

上村 そうなのかな。でも、中学時のバスケ部の顧問の先生が怖かったというのもあります(笑)。「手を抜くな」と、ずっと言われていて、スポーツテストのときも見られていたんですよ。

―― バスケを始めたきっかけは、なんだったんですか。

上村 部活に入る選択肢が吹奏楽部かバスケ部しかなかったんです。小学校のときって、それぐらいですよね。習い事でピアノはやっていたんですけど、スポーツの習い事はやってなくて、いきなり部活でバスケを始めました。

―― ご自身がやっていたこともあって、バスケと陸上に対して思い入れはありますか。

上村 ありますね。やっぱりスポーツって、わからない人でも、もちろん楽しめますけど、わかったほうがより面白くなると思うんです。今までそのすごさに気づかなくても、やってみると改めて気づけたりしますよね。例えばバスケだったら、3P(ポイント)のラインってこんなに遠いんだとか、リングってこんなに高いんだとか。ハードルだったら、スピードを落とさずに跳んでいくことの大変さとか、やっていたからこそ実感がわくというのはあると思います。

―― その流れで行くと、八村選手の取材に行ったときはうれしかったんじゃないですか。

上村 『S★1』のロケとして海外に行くのは初めてでしたし、一度インタビューして応援していた選手だったのでうれしかったですね。八村選手がドラフトで指名を受けた瞬間も会場にいることができて、いつ呼ばれるかというドキドキと、会場の盛り上がりを感じられたのは一生ものの経験です。

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