鷲見玲奈アナがド緊張した会見「あんなに挙手したの小学校以来かも」 (4ページ目)

  • sportiva●文 text by sportiva
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

―― 仕事(取材)をしていて感動したことはありますか。

鷲見 平昌オリンピックの羽生結弦選手の演技は、感動というか、本当にこの場にいられてよかった、と思いました。アナウンサーになってよかったなと感じた瞬間でもありましたし、この姿をきちんと伝えていかないとな、とも思いました。あとは、この前「Humanウォッチャー」で高校野球の取材に行ってきたんですけれども、その時に、選手のみなさんが私にサプライズをしてくれたんです。それには感動しましたね。これは、高校野球のシーズン、夏の高校野球の時期にオンエアすると思うんですけど。こういう出会いは大切にしていきたいと思いました。あと、世界卓球の舞台も毎回感動します。いろんな人のいろんなドラマがありますし。

―― 仕事をする上で失敗はあると思いますが、どうやってリフレッシュしますか。

鷲見 先輩や友達に話を聞いてもらいます。でも、自分で失敗したのをわかっている時に人からそのことを指摘されると余計へこむじゃないですか。だから、仕事に全然関係ない友達に聞いてもらったりします。「こういうことがあって...」みたいな。

―― よろしければ、具体的な失敗エピソードを教えてください。

鷲見 取材の現場ではないのですが、「SPORTSウォッチャー」のオンエア中の失敗はあります。2年前のことなんですが、急遽VTRが出なくなってしまって。平日(の放送)だったので(出演者が)私ひとりだけだったんですよ。急にカメラの前に立って、「何かしゃべって」みたいな状況になって。流れるはずだったVTRの原稿が手元にあったので慌ててそれを要約しながら伝えていこうと思ったら、やっぱりVTRが出せるってなって。それで、急遽VTRを出したんですけど、不測の事態ゆえにかみ合わず、全部がごちゃごちゃになってしまって。フリートークしなくてはいけないなんて想定をまったくしていなかったので、アワアワしてしどろもどろに...。たぶん1分ぐらいだったのかな。あれはきつかったですね。

―― 今なら同じ状況になっても大丈夫ですか。

鷲見 今あったとしてもきついですね。テレビを見ていた先輩や、当時番組を担当していたディレクターさんからは「ほんとよく頑張ってくれた。お疲れさま」と言ってもらえたんですけど、見ていた視聴者の方は単純に私の失敗としか見えないので。放送後、厳しいご意見もいただきました。アナウンサーというのは最終的にテレビに出てアンカーとしてお伝えしていく役割なので、不測の事態であったとしても、全部アナウンサーが背負わなきゃいけないという部分はあるんです。そういう、どんな場面も想定して何か準備をしていかないとダメなんだなっていうのはその時、感じました。なので、放送でバタバタしていて、もし何かVTRが流れなくなって30秒、1分とつながなきゃいけないとなった時には、これを話そうというのは決めて出演するようにしています。

―― 経験が生かされているんですね。

鷲見 でも、もう起きてほしくないですね(笑)。

Profile
すみ・れいな。90年5月12日生まれ。岐阜県出身。血液型:B型。
趣味:お菓子づくり、お酒を飲むこと。特技:詩吟、ダンス。
好きなもの:動物、子ども、自然。
嫌いなもの:お化け屋敷、ホラー映画。

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