プロゲーマー・ウメハラの試合に熱狂。
大阪から広がる 「eスポーツ」の波

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi

 そして最後に、「大阪万博に向けたeスポーツの可能性」についてのパネルディスカッションを実施。浜村氏とウメハラに加え、立命館大学教授の鐘ヶ江秀彦氏、大阪観光局常務理事の市政誠氏、大阪市商店街総連盟理事長の千田忠司氏、アメリカ村の会顧問の井原正博氏の6名が登壇した。

 街おこしにeスポーツをどう活用するか、eスポーツになじみのない層をどう巻き込んでいくかなど、明確なビジョンが示された。また、エキシビジョンマッチで会場を沸かせたウメハラは、「今はオンラインで繋がって対戦することができるけど、やっぱり人の顔を見てゲームをするのが一番面白い。ゲームは人を集めることができるんです。だから自然とeスポーツに関わる人は増えていく」と、国内での市場規模はさらに拡大することを確信している様子だった。

イベントの最後は、会場全体で大阪eスポーツ研究会を後押ししたイベントの最後は、会場全体で大阪eスポーツ研究会を後押しした SPOTAKAは今後、この日のエキシビションマッチのように、地域貢献・還元型のeスポーツ大会「SPOTAKA CUP」を、様々な会場(街全体)で開催していく予定だという。それによって、eスポーツを知るきっかけとなるようゲーム市場への流入を促し、そこで生まれた人の流れを街の活性化に利用していく。主に若い層や子供たちが気軽に遊びに来られる街としての定着化を狙っていく考えだ。

「10年後、20年後には"大阪=eスポーツ"だと思われるよう、競技を大阪の文化として根付かせていきたい。そして、eスポーツによって街を興奮と"熱狂のるつぼ"に変えていきたいですね」(SPOTAKA代表取締役・高橋氏)

 この日、ウメハラらプロゲーマーたちの試合に会場が歓喜したように、大阪にeスポーツを"する場所"が増えていけば、SPOTAKAが目指す街の活性化の実現は近いだろう。その先に、eスポーツがメジャーなスポーツ競技として認知され、全国にムーブメントを起こす未来が見えてくる。

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