トライアスリート秦由加子×上田藍。声援は「名前で呼ばれるとうれしい」 (5ページ目)

  • 星野恭子●取材・文 text by Hoshino Kyoko
  • 五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

――お互いに影響し合っているんですね。力になる存在といえば、ご家族など身近な人たちも大きいですよね。

上田 はい。今回の横浜大会も両親と兄夫婦が応援してくれましたが、ずっと無償のエールを送ってもらっています。私は京都出身で、高校卒業後にトライアスロンをしたいと上京してから、もう17年。感謝しかありません。

 私も昨日のレースに両親が千葉から応援にきてくれました。海外でのレースが多いので、横浜大会は、私の成長を見せられる貴重な機会でもあり、励みになっています。

――国内での大会といえば、東京2020大会も迫ってきました。ぜひ、意気込みを!

上田 東京大会のトライアスロン女子のレースは来年の7月28日に行なわれます。そこに向けて、今季は7月6日のハンブルグでの世界シリーズと、8月15日にお台場で行なわれるオリンピッククオリフィケーションイベント(プレ大会)が重要な選考レースになります。日本の女子3選手がランキング30位以内に入って、最大3枠を確保するために日本チームで一丸となるとともに、私個人でも選考基準クリアに向けて戦う「2本立てのレース」となります。今は負傷明けでもどかしく、悔しいですが、そんな思いをすべて力に変えて這い上がっていきたいです。応援してください!

 東京2020パラリンピックでは8月29日に男子、30日に女子のレースが行なわれます。出場権は今年6月末から1年間のポイントレースによって決まる世界ランキングの上位国(各障がいクラスで9位以内)に(最大2枠が)割り振られる仕組みです。まずは自分自身を仕上げ、上位ランク(9位以内)に入って出場権を獲得し、東京大会での表彰台を目指します。

 8月のお台場の大会ではパラトライアスロンも行なわれます。東京2020オリンピック・パラリンピックと同じ会場なので、ぜひ来年を想像しながら、プレ大会もご観戦ください。2020年に向けて、私たち2人とも全力で頑張りますので、引き続き応援をお願いします!

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