2度目の世界戦。藤澤五月&山口剛史の視野にはメダルが見えている (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 それが、来季からは参加国が20カ国に絞られることになった。前回大会でベスト16に入った国と、その他の国で争われるワイルドカードで出場権を得た4カ国となる。

 すなわち、五輪ポイントが振り分けられる来年の2020年大会に出場するには、今年の大会でベスト16に残ることが第一条件となるのだ。

 昨年の平昌五輪から新たに採用された種目で、日本は同五輪での出場は叶わなかった。そのため、JCA(日本カーリング協会)は2022年北京五輪に向けて、男女のチームに加えて、ミックスダブルスでの出場も目指して強化を進めている。そういう意味でも、来年の世界選手権出場枠を得られるベスト16以上の結果が、今回の藤澤&山口には求められているわけだ。

 そして、今大会は48カ国が参加し、まずは8チーム×6ブロックに分かれての予選リーグが実施される。そこから、各ブロック上位2チームと、各ブロック3位のうち成績のいい4チーム、計16チームがクオリファイ(決勝トーナメント)に進出して頂点を争う。

 ということは、五輪出場がかかる来年の大会に出場するには、まずは予選リーグを突破しなければいけない。敗退すれば、激戦が予想されるワイルドカードでの出場を目指すことになる。

 さて、気になる今大会の日本のブロックだが、ベラルーシ(27位)、カナダ(1位)、デンマーク(21位)、香港(40位)、ルーマニア(33位)、スウェーデン(10位)、ウクライナ(46位)という顔ぶれとなった。
※( )内の順位は、4月19日現在のワールドランキング。

 ワールドランキング13位の日本にとって、下位から白星を取りこぼさなければ、ブロック3位という最低限の結果は残せそうだが、クオリファイを確実視するブロック2位に入るためには、カナダとスウェーデンの上位を切り崩さなければいけない。これは彼らにとって大きなチャレンジだ。

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