2019.03.15

経験不足も心配ナシ。中部電力が
日本カーリング女子の力を世界に示す

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 そうなると、プレーオフに勝ち残るための最低条件となるのは、勝ち越し。白星を先行させ、精神的に余裕のある状態でリーグ戦を消化できるのが理想だからだ。初戦を勝って、翌日のアメリカ戦、ドイツ戦、さらに3日目のロシア戦、カナダ戦と、それぞれの連戦を1勝1敗でやりくりできれば、その後の見通しは明るい。

 そのまま貯金がある状態で日程を進め、中盤以降の韓国、デンマーク、フィンランド、ラトビアあたりの中堅国との対戦では、できるだけ勝ち星を稼ぎたい。そして、終盤のスイス、スウェーデンといった優勝候補との対戦の前には、勝ち星に余裕を持って臨めるのがベストではないか。

 中部電力が世界選手権に出場するのは、6年前の2013年大会(ラトビア・リガ)以来、2度目となる。当時、藤澤五月や市川美余らが主力のチームで、5勝6敗と参加12カ国中7位だった。今回は、それを上回る結果を残したいところだ。

 ただ、サードの松村千秋とフィフスの清水絵美はそのリガ大会を経験しているが、他の3人は今回が初めての世界戦のアイスだ。その経験不足を不安視する声もあるが、若き選手たちは気負うことなく、初の世界戦への力強い決意を語ってくれた。

「日本選手権を上回るパフォーマンスをしたい。そうすれば、結果はついてくると思います」(中嶋)

「初めての世界選手権ですが、表彰台を目指したい」(フォース・北澤育恵)

 日本選手権で平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレや、今季のワールドツアーでグランドスラムに進出した北海道銀行フォルティウスを破ったことで、選手各々に自信も備わったのだろう。チーム全体から、さらなる欲が感じられるのは頼もしい限りだ。