カーリングに青春を捧げた吉村紗也香「好きなものはお笑いとお寿司」 (3ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

――カーリングを始めた頃から、競技ひと筋だったのでしょうか。青春をすべてカーリングに捧げてきたとか。

「そうかもしれません。ほぼ毎日カーリング場に行っていましたから。学校の授業が終わって、部活に参加して、18時くらいに一旦帰宅。母が用意してくれていた食事を急いで食べて、カーリング場に行って、19時からのリーグ戦に出る――そんな毎日でした」

――日本ジュニア3連覇を達成した大学時代もそういう生活だったのでしょうか。

「基本的には同じです。トレーニングが終わったら、家に帰って休みたい。そう思っていた気がします。大学も、私が住んでいたところも札幌の街中からは少し離れた場所だったので、授業以外は部活かカーリング。真面目と言われることもありましたが、それが普通のことだと思っていました」

――氷上では自分を真面目だと思っていないんですか。

「どうなんでしょう。でも、『このショットを決めたい!』と思ったら(真剣に)打ち込むかな。負けず嫌いではあると、自覚しています」

――そうは言っても、常呂高校時代も、札幌国際大学時代も、チームメイトや自らがミスをしても、イライラする姿を見たことがありません。

「自分に対してがっかりすることはありますけど、誰かのミスによってイライラしたりはしないですね。カーリングは100%のショットを投げ続けることは難しいので、ミスはもちろんあります。でも、その状況のなかで、どう最善を尽くすかを考えるようにしています」

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る