2019.02.11

ロコ・ソラーレだけじゃない。
カーリング女王をかけた戦いは激アツだ

  • 竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

 また、スキップの藤澤五月は日本選手権への仕上がりを問われると、「『準備万端です』と言って迎えられる全日本なんて、これまで1度もありませんでした。一つひとつ勝つだけです」と応じたが、そのリラックスした表情からは、精神面でのゆとりと世界トップチームの矜持のようなものがうかがえた。

 グランドスラムやPACC、W杯など海外の大会に出ずっぱりで、国内で試合をする機会がなかったことを不安視する声もあるが、それらの合間を縫って年末には札幌で1週間の強化合宿を敢行。男子チームのコンサドーレと練習試合を行なうなど、本番に向けて対策を練っていた。

 今大会に向けても、1週間前に札幌入り。アイスの感触をしっかりと確かめている。大きな問題は見当たらないロコ・ソラーレが、”トップトップ”を遂げるためのデンマークの地を目指し、3年ぶりの戴冠を狙う。

ロコ・ソラーレの最大のライバルとなる北海道銀行フォルティウス そのロコ・ソラーレに迫るのは、ロコ・ソラーレ同様、ワールドツアーで充実した成績を残している北海道銀行フォルティウスだ。

 今季初め、チーム創設以来7年にわたって司令塔を務め、2014年ソチ五輪出場など輝かしい実績を残してきた小笠原歩が選手としての第一線から退いた。そのため、布陣も体制も一新されたが、日本選手権開幕前のワールドツアーランキングは11位と、ロコ・ソラーレの8位にも引けを取らない成績を残している。

 むしろ、W杯など日本代表としての活動がない分、ツアーで地道にポイントを稼いできた結果と見れば、その順位の価値は相当なものだ。すでにワールドツアーでは優勝も経験し、昨秋の11月から3カ月連続でグランドスラムに招待されるなど(※1月のMeridian Canadian Openは、北海道選手権と日程が重なったために辞退)、世界トップクラスのチームに名乗りを挙げた格好だ。