稀勢の里、貴景勝...注目力士たちの勝算は?
錣山親方が占う初場所

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

 最後に取り上げたいのは、昨年の名古屋場所(7月場所)で初優勝を飾り、「次期大関候補ナンバー1」の呼び声高い小結の御嶽海(みたけうみ)。多くのファンが期待しているようですが、彼はあまり稽古が好きではないようですね。稽古の大切さを感じて、真面目に相撲に取り組まないと、今年中の大関昇進は厳しいでしょう。

 貪欲に稽古に取り組む関取衆の背中を見て、若い力士というのは成長していきます。御嶽海はもちろん、すべての力士が、そのことを忘れないでほしいと思っています。

photo by Kai Keijirophoto by Kai Keijiro錣山(しころやま)親方
元関脇・寺尾。1963年2月2日生まれ。鹿児島県出身。現役時代は得意の突っ張りなどで活躍。相撲界屈指の甘いマスクと引き締まった筋肉質の体つきで、女性ファンからの人気も高かった。2002年9月場所限りで引退。引退後は年寄・錣山を襲名し、井筒部屋の部屋付き親方を経て、2004年1月に錣山部屋を創設した。現在は後進の育成に日々力を注いでいる。

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