桃田もフクヒロも。バドミントンS/Jリーグは世界ランク上位対決の連続 (4ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Chiba Itaru/AFLO

 また現状では、上位と下位の力の差が顕著で、ブロックリーグでは一方的な展開もありうる。ただそのあたり、有力チームの監督は、「勝負どころの試合ではエースに頼らざるを得ないが、下位との対戦では期待の若手を起用するチャンスになる」と前向きにとらえている。

 前回、試験的に別大会として行なわれたトップ4トーナメントで優勝した、再春館製薬所の山口がこんなふうに話していた。

「バドミントンが、もっとメジャーになればいいと思います。じゃあ、メジャーってなんだろう......と考えたとき、ひとつの答えは、老若男女すべての方に、自分が大好きなバドミントンというスポーツに興味を持ってもらうことじゃないか、と」

 世界ランキング上位者がずらりとそろったリーグ戦。ちなみにワールドツアーファイナルには、女子からもユニシスの奥原とタカマツ、再春館の山口、北都銀行のナガマツらも出場する。つまりテニスでいえば錦織圭、大坂なおみクラスが各チームにいて、それが団体戦を争うという豪華版なのだ。さあ、王国のリーグを見に行きましょう。

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